スタッフからの現場だより

2015-05-12 シロアリ

シロアリの腸内微生物が高効率エネルギーシステムだった!?

5月の爽やかな風が吹いていますが、この時期 実は「羽アリ」シーズンなのです・・(^_^;)   シロアリのコロニーが大きくなりますと「暖簾分け」のように、若い王・女王候補を沢山巣の外に輩出するのがこの時期で、若い王と女王が「羽アリ」なのです。シロアリは平均気温が低下する1~2月以外は年中木を食べて栄養にして、何万と居る家族を養っているわけです。(私より働き者ですね・・・)

ありあり

「ありあり」by カズミ画伯 (笑)(*´∀`)

シロアリが木に目をつけて太古の昔からコロニーシステムを維持し生き延びてきたか考えると、とても賢い生き物であると分かります。なぜなら木材を食べる生物は他にはなく、競合しない上に、木材は地球上で最大の質量を誇る炭素の塊であるからです。

シロアリはどうやって木を栄養にするのでしょうか?実は生まれたばかりのシロアリは木をかじる能力を持っていても、木を栄養にする力がありません。どうしてかというと成長したシロアリのお腹には原生動物というバクテリアが住んでおり、そのバクテリアが木材をアミノ酸に分解し、シロアリはそのアミノ酸を栄養にしているのです。だから生まれたばかりのシロアリのお腹には原生動物が居ないため、栄養を取ることが出来ないのです。ではどうするか?生まれたばかりのシロアリは、仲間のお尻から原生動物を分けてもらい自分のモノとするのです。こうやって仲間同士で助け合いチーム力でコロニーシステムを維持しているのです。

そのシロアリのお腹にある原生動物がものすごい高校率のエネルギーシステムであったことが理化学研究所で研究され分かったというニュースでした。

http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150512_2/

日本で研究され、ジェット機の燃料にならないかとか、飢餓を救うスーパー食料にならないかなど、世界を救うかもしれないとされる「ミドリムシ」。シロアリの原生動物が世界を救う日も近いかもしれません。

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