スタッフからの現場だより

2015-10-20 シロアリ

貴重な種を、いただきました

はじめまして、松本営業所の甕(もたい)です。

先日、同僚より種採り用として『八町きゅうり』なるものを頂きました。初めて聞く品種なので調べてみたところ、貴重な品種だということを知りました。

『八町きゅうり』

  • フル ページ写真特徴
  • 長さ20cm位と短めでずんぐりした形
  • 果皮は緑が薄く白色の地が出る事もある
  • 皮が薄く、種は特に少ない
  • 歯切れよく香りが強く独特な風味があり美味

由来 長野県須坂市八町地区      昭和20年代ごろに育種され当地の名産となりましたが、白イボきゅうりの普及に伴いほとんど栽培がされなくなりました。現在では、昔の味を求める要望が強くなり復活した貴重な品種のようです。

我が家では、きゅうりとトマトは家庭菜園で育てており種は毎年自家採取しています。種も安定した収量優先でF1品種(一代交配種・F1ハイブリッド・雑種第一代と呼ばれるバイオテクノロジーを駆使した交配種)が多く出回っています。種は買って撒くものという感覚が強いと思いますが、私はある時そこに疑問を持ち自分で種を取るようになりました。F1品種が主流で冒頭の八町きゅうりのように栽培されなくなりつつある貴重な地場産の野菜があるという事も知りました。

話は変わりますが、世は住宅政策も新築重視から優良な中古住宅の流通促進へと大きな流れが出来つつあります。これはscrap and buildから、今あるものを大切にしていくという意味への転換でもあると思います。

弊社ミッションは『日本中の家が世代を超えて住み継がれるようになることを願う縁の下の力持ちです』

今あるものを大切にし、良い物は残していこうという弊社のミッションとも共通した意識を改めて大切にしたいと思った次第です。八町きゅうりを手にして、この貴重なきゅうりの種から夏には実が実り、またその種から芽が出て、ということを想像しました。我が家の畑でも、来春には忘れかけられている八町きゅうりの種を撒きたいと思います。

アーカイブ