2015-08-25 シロアリ
しろありの建物への侵入
皆さん、こんにちは。お盆休みも終わり、はや一週間になります。だいぶ空も高くなり気温も低くは無いですが過ごしやすくなりました。今回は、しろありの床下侵入ルートについてをお話したいと思います。
しろありは、地中を移動し食べ物(木材)がないか探し続け見つければそれを食べて自然に返しています。地球規模で考えるといなくてはいけない益虫の存在です。ただ、住宅や工作物などを食害すると人間社会では害虫になってしまいます。しろありには、食べていいもの・悪いものの判別が付きません。与えられた本能。使命で活動しています。
では、どうやって住宅に侵入するのか・・・
基礎には大きく分けて3種類の形に分類出来ます。布基礎(床下露地仕上げ)、布基礎(コンクリート仕上げ)、ベタ基礎です。基礎の下や配管の貫通部、コンクリートのわずかな隙間を通り住宅の木材に取り付きます。風通しが悪く、湿気が多いと条件は整ってしまいます。基礎の換気口の廻りにはあまり荷物をおかないようにして頂き床下の換気には、十分注意して頂けたらと思います。では、床下がコンクリートで覆われていれば大丈夫なのかというと、そうでもありません。コンクリートの打ち継ぎ部や接合部はわずかに隙間が生じます。コンクリートは乾燥して、わずかですが収縮します。そのわずかにしろありが侵入してきます。何と1mm 以下の0.6mm程度あれば侵入可能です。
この写真は、布基礎で床下はコンクリート仕上げのものです。ご覧のようにコンクリートを打ってあるから大丈夫というわけではありません。
予防として人と同じように定期的に住宅の健康診断をして頂き早めの処置やメンテナンスに心がけ大切なお住いを長持ちさせて頂けたらと思います。